改造工事の流れ

モノづくりには、ご周知のようにある程度、決まった流れがあるものです。

ここでは、ゴルフコースでの改造をとらえ、基本的な流れと注意点をまとめます。

1.問題点の抽出

       現状に対する様々な問題点は個々の価値観とゴルフコースへの見識によって変わります。

       大切に思うところは、自然らしさとゴルフプレーの融合点をどこに置くか?

   次に、ゴルフコースの自然美と営業収益との相関関係をどうとらえるか?

   結局のところ、クラブの目指すコンセプトが改造目的に合っているか?

 

2.対応策の検討

   改造に際しては、1名から2名までのクラブ関係者と設計家での協議が最も望ましい。

   設計家への信頼感なくして何事も上手くは流れません。

   船頭の多い航海は難航は目に見え挙句の果てに座礁を招きます。

   設計家は責任を持って全てのメンバーに懇切丁寧に道筋を表す義務があります。

   クラブ関係者のゴルフに対する個人的な価値観や思い込みといった部分での意向に対して

   計画全体の設計家の認識レベルとの差を埋めるには、設計家たる存在感にもみ操縦できる

   ものであり、それが叶わなければ、幾ら良い計画でも没になる可能性が高い。

 

  つまり、設計家として認められるという信頼関係が最も重要である。

 

3.ヒアリングと内部検討

   設計家のプラン作成段階においてをゴルフ史家や専属のプロや古いメンバーなどの

  意見を抽出しておくことも大切です。

 

4.現地踏査

   入念な現地踏査と現況測量、排水系統の確認は時間を使わなければなりません。

 

5.計画立案

   クラブの意向とコースの成長を総合し基本計画を取りまとめる。

 

6.利用者への告知

   プレーヤーへの告知の際のローカルルールやコース変更プレーに対する分かり

   やすい表記と工事への理解を求める。 

 

7.工事着手

   安全対策は言うまでもなく、騒音についても十分な配慮が必要です。

  工事進行には設計家と施工者の意思疎通が最も大切です。

  設計家は各所に十分目を配り業者任せにはしない心構えが最も大切です。

 

8.完成

   完成に際し、クラブ主要関係者に確認してもらい重要な意見があれば、補正を掛ける

  事もあり得ます。

 

10.その後のメンテナンス

   使用開始までの間、散水・刈り込み・施肥・転圧・目砂等の基本作業には通常管理への

   負荷がかかるものです。クラブの理解が必要な部分です。

   

 

 

 

 

 

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